皆さんは「花」という言葉を聞いて、どのような色の花を思い浮かべますか。私は白い花が好きなので、白いバラやユリの花を思い浮かべます。
人それぞれ、思い浮かべる花の色は違うと思いますが、黒い花を思い浮かべたことがない人はひとりもいないのでないでしょうか。黒い花はありません。なぜならば、花の色素には黒を発色する種類のものがないからです。「クロユリ」という花がありますが、これは本当に黒いのではなく、ブルーベリーの色素として有名なアントシアニンの紫色が濃くなっているだけです。
また、実は白を発色する色素もありません。しかし、白い花がたくさんあるのは、それらの花の花びらが透明だからです。白の花を潰しても、透明の汁が指につくだけです。しかし、透明なはずの滝の水が白く見えるのと同じ原理で、私たちには白く見えているだけなのです。
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