ポケモンの「進化」は生物学的には「変態」

皆さん、好きなポケモンはいますか。例えば、ピカチュウは、ピチュー、ピカチュウ、ライチュウという順序で「進化」します。しかし、これは実は生物学的な意味では「進化」ではないと知っていましたか。

進化とは、世代を経るごとに生物が遺伝的に変異し、元の種との差が大きくなっていくことです。つまり、親とは違う子どもが突然変異によって生まれ、それが孫、曾孫へと受け継がれていき、その特徴が種の中で広まることが進化なのです。

ポケモンは、同じ個体の姿や特徴が変わるので進化ではありません。これは、チョウが青虫からさなぎになり、成虫のチョウチョになるのと同じ「変態」という現象です。青虫からさなぎになったからといって、そのチョウが進化したわけではありません。

しかも、面白いことに、生物学的には「退化」も進化のひとつです。ヒトには動物のようなシッポや体毛はありませんが、これは不要なものがなくなったという立派な進化なのです。

(400文字)

タイトルとURLをコピーしました