物理の最先端!「超ひも理論」とは?

物理学の最先端のひとつに「超ひも理論1」というものがあります。これは、簡単に言うと「すべての物の最小単位は粒子ではなく、振動するひものようなものだ2」という理論です。

なんだそれは、と思うかもしれませんが、世界の最小単位が「ひも」であるということを証明するために、世界中の物理学者が頑張り続けています。

超ひも理論が証明されたらなにがいいのかというと、すべての現象をひとつの「力」で統一することができるようになるのです。宇宙には「重力」「電磁気力」「強い力」「弱い力」という4つの種類の「力」があります。3電磁気力と弱い力は統一することが1967年に統一することができました。これに「強い力」も加えた理論もありますが、これはまだ証明されていません。4そして、最終的に、すべてを統一する理論として最も有力視されているのが超ひも理論なのです。

参考文献: 『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』松原 隆彦, 山と渓谷社, 2019

追記・参考文献

  1. 英語のsuperstring theoryの訳語で、「超弦理論」と呼ばれることもあります。
  2. 文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』松原 隆彦, 山と渓谷社, 2019
  3. 「強い力」「弱い力」はヘンテコな言葉ですが、れっきとした物理学用語です。はじめ、重力・電磁気力以外の力が発見されたとき、それが何なのかわからなかったので、とりあえず、電磁気力より「強い力」「弱い力」と呼んでいたのが専門用語になってしまったのです。
  4. ちなみに、これを証明しようとして作られたのがカミオカンデで、ニュートリノの発見は単なる偶然でした。
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