どうして潰れた昆虫やカニからは血がでないのか

普通、哺乳類であるわたしたちがケガをしたら血が出ますね。しかし、道ばたで潰れている昆虫からは血が出ていないですよね。昆虫だけではなく、カニやエビ、ムカデなどの節足動物と呼ばれる種類の生き物からも血が出ません。これはなぜなのでしょうか。

これには、血管の構造が深く関わっています。

血管には「開放血管系」と「閉鎖血管系」の2つがあります。哺乳類は閉鎖血管系で、心臓があり、動脈や静脈があり、血管を流れる血液によって体中の臓器に栄養や酸素を送っています。しかし、血が出ない生物は開放血管系で、人間とは全く違う仕組みで栄養や酸素を体中に運ぶのです。

また、酸素は赤血球という細胞が運んでいますが、文字通り、ヒトの血が赤いのは赤血球があるからです。昆虫の血液は赤ではありません。

また、開放血管系の生物は小さいものが多いのですが、これは、開放血管系であるために、大きくなることができないのではないかと考えられています。このような関連するトピックについて調べてみても面白いですね。

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