肛門のスキンタグ(肛門皮垂)の手術レポート

肛門皮垂(スキンタグ)で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

スキンタグは、外痔や切れ痔が原因となって、肛門付近の皮膚がたるんでしまい、イボのような出っ張りができてしまったものです。女性に多く、便秘をしがちの方や出産後にスキンタグができてしまう方が多いようです。

イボ痔のように見えますが、痔ではなく、痛みもありません。病的なものではないためそのまま放っておいてもかまわないものです。そのため、病院に行っても、お医者さんには「そのままでいい」と言われてしまいます。

しかし、お尻は毎日、お風呂に入ったときに触れるもの。病気ではないとわかっていても気になってしまいますよね。しかも、スキンタグは一度できてしまえば、手術をして切ってしまわないかぎり治ることはありません。

毎日、毎日、お風呂に入るたびに、「一生、スキンタグと付き合っていくのか…」と気落ちしてしまう方も多いのではないでしょうか。

わたしもそのひとりでした。しかし、わたしは手術をしてもらい、きれいなお尻を手に入れることができました!

わたしのように悩んでいるだれかのお役に立てればと、わたしの体験を書いてみたいと思います!

1件目の肛門外科のクリニックにて

病院に行くまえ、わたしは自分は「いぼ痔だ!」と思い込んでいました。

肛門にイボのような出っ張りがありましたし、お手洗いのあとは出血することも、しばしばありました。血が出始めたのは4年ほど前から、イボが気になりはじめたのは1年まえくらいからでした。

しかし、患部の場所が場所……。

病院に行きたいとは思えなくて、ずっと放っておいてしまっていました。

しかし、けっこう出血するようになり、お尻のイボも小指の先くらいの大きさになってきてしまっていましたので、「行くしかない!」と意を決して、肛門外科の女医さんの病院に行ってみることにしました。

クリニックには、午後の部がはじまってすぐに来院しましたが、すでに4名ほどの患者さんが待合室で待っていました。わたしのあとにも次々にやってきて、受付で「はじめてなんですけど……」と言う人もちらほら。

東京のアクセスのよい場所だということもあるとは思いますが、かなりお尻のトラブルで悩んでいる方が多いのだな、という印象を受けました。

問診票には、どのような症状かをチェックする欄がありました。

「出血する」
「イボが出っ張っていて、引っ込まない」

という項目を選びました。

そして、わたしの順番が回ってきました。

いぼ痔ではく、スキンタグだった!

女医さんはテキパキ診察をこなしているお医者さんで、診察室に入ってそれほど問診も行わず、すぐに「ベッドに横になってください」と言われました。

ズボンを着ていたので、ズボンとショーツを膝くらいにまで下ろして、横向きにベッドに横になりました。

そして、肛門の中にカメラが入れられました。

痛みがないわけではありませんでしたが、我慢できないような痛みでも、つらいと感じるほどの痛みでもありませんでした。

カメラで映像を見ながら「切れ痔です」と言われました。

そして、肛門の出っ張りは「外痔が治ったあとだから、放っておいてよい」と言われました。

「わたしはいぼ痔だから切ってもらおう」と思って診察を受けたので、一旦は「切らなくていいんだ」と安心はしました。

その日は、薬局で薬を4種類ほどもらって、帰宅。

スキンタグが気になりはじめる……

いぼ痔ではないことはよかったものの、外痔が治った痕であり、そこは治療しないという方針になってしまったため、お尻のイボが気になりはじめてしまいました。

都心の忙しいクリニックだったので、じっくりと説明は聞けないまま、診察は終了。

肛門のイボについては「そのままでよい」と言われただけで、すぐに「ではお大事に」と追い出されてしまいました。

女医さんは決して雑というわけではありませんでしたが、忙しそうで、ひとりの患者の悩みにじっくりと付き合うという感じではありませんでした。

実際、本当にひどいいぼ痔になっている人がいて、そちらの患者さんを治療することを優先するというのは理解はできます。

なので、インターネットでいろいろ調べてみました。

すると、いぼ痔でない出っ張りは「肛門皮垂」または「スキンタグ」と呼ばれるもので、「切らなければ消失しない」と書かれていました。

これから、一生、このイボと付き合っていくのか……。

そう思うと、とても悲しくなってしまいました。

そのとき、わたしはシングルだったのですが、次にできた彼氏に気づかれてしまったら恥ずかしい……。

将来、婦人科や産婦人科にかかることがあっても、お医者さんや看護師さんに見られてしまう……。

そう思うと、どうしてもスキンタグを治したいと思ってしまいました。

しかし、いろいろな病院のウェブサイトを見ていると、「痔ならば治すべきだけれど、スキンタグは切らない方がよい」「そのままのほうがよい」「切っても再発する」と書いているお医者さんが多い。ほとんどの肛門外科の病院のウェブサイトにはそう書かれていました。

ちなみに、わたしが1件目に行ったクリニックのウェブサイトには、診療内容についてなにも書かれていませんでした。

諦めきれなかったので、スキンタグを治療してくれるような病院を探してみることにしました。

2件目の内科外科クリニックにて

2件目はウェブサイトをしっかり確認して慎重にクリニックを選びました。

肛門外科の女医さんは少ないので、きっととても忙しいから、ひとりの患者のスキンタグのような軽傷の病状を手術してくれる余裕はないのではないか。

そうわたしは考えました。

なので、2件目は勇気を出して男性のお医者さんを選びました。

1回目の診療で、どのような検査を行うのかはわかっていたので、それほど恥ずかしい格好をされるわけでもなく、我慢できないほど痛い検査があるわけでもないとわかっていたので、気が楽になっていたということもあります。

今回は肛門専門のクリニックではなく、内科の診療もしているクリニックでした。

到着したときには、ほかに2人が待合室で待っていて、肛門外科ではなく、内科の診療のために来院している様子でした。

そして、この2件目の先生が大当たり!

検査をするときにも、「ごめんね」「大丈夫?」と何度も声をかけてくれるような優しい先生で、スキンタグがあるとわかると、「どうしたい?」と訊いてもらえました。

「そのままで様子を見てもいいし、切りたいならば切ってもいいよ」と言われ、「なら、切ります! お願いします!」と即答しました。

来院初日に手術することに

「切りたい」と言ったら、「じゃあ、準備するね」と言われました。

手術は後日、予約をしてからだろうと思っていたので、初診当日に手術するとは少し驚きつつ……。

ずっと悩んでいたので、「善は急げだ!」と思って嬉しかったです。

わたしが来院してから他にだれも待っている患者さんがいなかったこともあると思います。

そして、看護師さんが道具をそろえたりしている間しばらく横になったまま待っていると、先生が再びやってきました。そして、手術開始です。

手術は検査を行ったのと同じベッドで行いました。

まず麻酔を行います。

麻酔を打つ注射は少し痛かったですが、切れ痔で便が出ないときよりは痛くはありませんでした。

そして、麻酔がしっかり効くと、「じゃあ、切開していきます」と言われました。

切開の最中はほとんど痛くありませんでした。たまにチクリとすると、少し筋肉がこわばったためか、先生が気づいてくれて、痛くないようにしてもらえました。

そして、切ったあとは、縫合していきました。

これも痛くなくて、「縫われているんだな」と針先が触れる感覚はありましたが、痛みはありませんでした。

診察がはじまってから手術が終わるまで、だいたい30分から40分程度だったでしょうか。

「明日、また様子を見せてね」と先生に言われたので、次の日に再診の予約をしました。

何ヶ月も悩んでいたスキンタグをすぐに施術してもらえて、ルンルン気分で帰宅しました!

家までの帰路が少し辛かった……

わたしは電車で病院の最寄りまで行き、駅から病院までも徒歩で行きました。

なので、帰りも徒歩と電車だったのですが、病院の最寄り駅まで歩いている途中に麻酔が切れてきたんですよね。

それで、歩くたびに痛い……。

電車に乗れてからも、運良く座れたのはよかったですが、それでも痛い。

電車の中では、最寄り駅から家までは最悪タクシーを使おう(といっても、徒歩7分程度)とまで思いましたが、しばらく駅のベンチで座っていると、痛みも和らいできて、タクシーに乗らずに徒歩で帰ることができました。

その日は、家事もなにもする気になれず、処方された抗生物質と鎮痛剤を飲んで、ベッドに入りました。

しかし、痛くて夜中まで眠りにつけず……。

「大丈夫かな?」

と思って、「痔 手術後 痛み」などというキーワードでいろいろ検索したりもしました。

再診して抜糸をする

やっと寝付けて、翌朝起きると、今度はまったく痛みはなくなっていました!

歩いても痛まないし、その日は低めのヒールも履いて歩くこともできました。

この日もまた同じ病院に来院し、傷口の様子を見てもらいました。

そして、抜糸をしてもらいました。全部の糸を抜糸したのではなく1本だけでした。残りは5日後に傷の状態の経過を見つつ抜糸するために、また再来院することになりました。

抜糸は糸が引っ張られるときに少し痛みがあったものの、前日の夜のほうが断然痛かったで、ほとんど気にはなりませんでした。その日は10分程度の診察で帰宅しました。

この日は、最寄り駅へも歩いていけたのはもちろん、スーパーで長い間立ちっぱなしでがっつり買い物もできるほどで、普通の日常生活が送れました。

急に大きな動作をすると、少し痛かったものの、ほとんど痛みは感じなかったです!

そして、5日後に再来院したときに、残りのすべての抜糸をして、経過もよいということで、治療は終了!

再発もなく順調にきれいなお尻を維持しています!

お尻のイボにはⅠ年以上悩まされ、スキンタグだから手術できないのではないかと悩み始めてからも長かったのですが、たった1週間できれいなお尻を手に入れることができました!

これほど簡単ならば、女医さんや肛門専門の先生にこだわらず、内科外科クリニックに行ってよかったと思いました。

現在まで、スキンタグは再発していません。今後なにかありましたら、またブログでお伝えしたいと思っています。

再発しないように、食事や排便には気を遣うようになりました。野菜やオリーブオイルをたくさん摂取する、長時間便器に座らないなどするだけで、痔やスキンタグにはかなりなりづらくなります。

もう手術はしたくないので、二度と再発させないように頑張っています!

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