酸素がなくても生きられる生物がいる!? その方法が応用できれば医学が変わるかも!

酸素は生物にとって絶対に必要なものというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。しかし、実は逆で、もともと生物にとって酸素は毒だったのです!

酸素はもともと生物にとって毒だった! – おもしろ生物コラム酸素といえば、有用な元素であるイメージで多く使われます。呼吸では酸素を吸収するし、ものを燃やすのも酸素の働きです。しかし一方で、酸素には人にとっても「嫌な」反応も起こします。学校の化学の授業でならった酸化という反応を覚えて…

イタリアの調査チームによって地中海の深海で、ある3種の生物が見つかりました。その生物は、酸素が全くない塩湖に生息しており、私たち「普通」の生物は持たないハイドロジェソームという細胞器を持っていました。

また、地上に住む動物の例を挙げるとハダカデバネズミが有名です。

地下の酸素が薄いところに生息するハダカデバネズミは、全く酸素がない状態でも18分間は生きられます。酸素がなくなると、酸素がなくても生きられるエネルギー生産方法のスイッチをオンにできるからなのです。

もしヒトの体の細胞の中でも、これらの技術が応用できれば、発作や心筋梗塞のために酸素が身体に行き渡らなくなった患者さんを助ける方法につながるかもしれません。そのため、これらの生物の研究が盛んに進められています。

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