木がてっぺんまで水を吸い上げる仕組み – 100m以上の木も生きている理由

世界一背が高い木はアメリカのレッドウッド国立公園の115mのセコイアスギといわれています。ここまで高くなくても数十メートルの木は、日本にもたくさんありますね。神社で「ご神木」と呼ばれる巨木を見て、その高さに圧倒されたことのある方もいると思います。

これらの巨木はどのようにして、木のてっぺんまで水を吸い上げているのでしょうか。

水というのは、とても特別な物質です。水はH₂Oという分子の集まりですが、水には「凝集力」というつながり続けようという力があります。ストローの先を指で蓋をすると、下に水が落ちなくなりますよね。これは水の凝集力のはたらきです。

また、この他にもいくつか、木が水を吸い上げ、体中に行き渡らせる仕組みがあります。

・ 根圧: 根が水を吸い上げる圧力
・ 毛細管現象: 水の通り道である道管でのはたらき
・ 蒸散: 気孔から水を放出すること

これらのはたらきが組み合わさることで、気圧が許す限り、木は天高く伸び続けることができるのです。蒸散の力で引き上げられる水の高さは、130~140メートルと計算されています。なので、この高さが植物が高くなれる限界と考えられています。

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