
イギリスの君主の中で最もカリスマ性がある統治者だったと伝えられているヘンリー8世は、約600年前の今日、6月28日に生まれました。
魅力的な君主だったと伝えられる一方、ヘンリー8世は、6回も結婚を繰り返すという極めて珍しい行いをしています。
理由のひとつとして、王位を継承する男児を得ることに苦しんだと伝えられています。
そのため、男児を生むことができる女性を求めたと考えられています。
しかし、ローマ・カトリック教会は、ヘンリー8世の離婚を認めませんでした。
そこで、ヘンリー8世は、自身が新たに立ち上げた教会のリーダーとして、自分自身の離婚を許可するという暴挙に出ました。これがイギリスの「宗教改革」で、彼が創設したこの新しい宗教「イングランド国教会」は現在も継承されています。
また、ヘンリー8世の離婚には暗い影も漂っています。
その筆頭として、アン・ブーリンとキャサリン・ハワードというヘンリー8世の2人の王妃は処刑されています。
処刑の理由は、姦通や反逆の罪ですが、歴史家の見解をはじめ、ヘンリー8世を題材とした数多くの小説や映画では、単に王妃たちが悪事を犯したわけではないという解釈もなされています。