人類史上で生物学に最も大きな貢献をした人物はだれかと生物学者が質問されたら、ほとんどの人間が2人のうちのどちらかを答えると思います。その2人のうちの1人がチャールズ・ダーウィンです。
なぜダーウィンが偉大であるかというと、彼は「進化」についてはじめて解き明かした人であるからです。
ダーウィンが進化を唱えるまえまでは、この世界や動物や人間は神によって作られたと信じられてきました。ダーウィンは世界を一周する航海へと出かけ、動植物を観察することにより、進化という概念に気づいたのでした。
ダーウィン以前の西洋では、人は他の動物と比べて「特別」であり、他の動物と比べて「高等」である、と考えられていたのですが、ダーウィンはその考えを根本からくつがえし、人もイヌもハエも等しい動物であるという「自然選択による進化(evolution by natural selection)」という考え方を世界中に広めたのです。