「GPS」は地図のことではない! GPSは固有名詞で、一般名称は「GNSS」

「GPS」が何の略か知っている人は少ないのではないでしょうか。GPSは「Globalグローバル Positioningポジショニング Systemシステム」の略で「全地球測位システム」と和訳されます。

「測位」とは「位置を測ること」という意味で、全世界どこにいてもある特定の位置を測ることができるシステムがGPSです。そのため、カーナビやGoogleマップは「GPS」ではありません。

GPSはたくさんある測位システムのひとつで、アメリカによって運用されているものです。なので、GPSは固有名詞、つまり個人の「名前」のようなものなのです。一般名称は「GNSSジーエヌエスエス」または「衛星測位システム」と呼ばれます。

固有名詞が一般に浸透してしまって一般名詞だと思われているものには他にもたくさんあって、たとえば「QRコード」も固有名詞で、デンソーウェーブというメーカの登録商標です。四角いバーコードの一般名称は「2次元コード」といいます。

日本政府も独自の衛星測位システムを持っており、「みちびき」または「QZSSキュージーエスエス」と呼ばれています。そのため、最初のQZSS衛星が打ち上げられた2010年頃からカーナビの位置情報はとても正確になりました。

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