なぜ手袋をしたままスマホの画面は操作できないのか

寒い季節、手袋をしたままスマホの画面を操作したくても、反応してくれませんよね。どうして素手でならば反応するのに、手袋をしたままでは反応しないのでしょうか。

タッチパネルには「抵抗膜方式」と「静電容量方式」の2つの技術があります。

抵抗膜方式は、画面に力を加えると反応する仕組みです。キーボードやボタンを押すのと同じような方法でとてもシンプルなのですが、スマホのような複雑な操作には向きません。

スマホのスクリーンで採用されているのは静電容量方式です。静電容量方式のスクリーンの表面は静電気で覆われています。指が画面に触れることで静電気が指に流れると、コンピュータが「静電気がない」と認識し、反応するのです。

車のドアを開けようとしたら、パチッと静電気が流れて痛いと思った経験はだれにでもあるでしょう。人の指は静電気を吸収するからです。しかし、手袋はそうではないので、手袋をしているときには「静電気でパチッ」という現象は起こりませんし、スマホのスクリーンも反応しないのです。

手が乾燥しているときも静電気を吸収しにくくなっているので、スマホを操作しずらくなってしまいます。そんなときは、ハンドクリームなどで手を湿らせるとスムーズにタッチすることができるようになります。

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