混同されやすいことなのですが、ポケモンでいうところの「進化」は、青虫がさなぎになったり蝶になったりとする「変態」です。これは生物学的な意味での進化ではありませんし、ポケモンが強くなったからといって進化しているわけでもありません。また、生物学的には退化も進化なのです。
キリンが首を高いところのものを食べようと頑張ったからキリンの首は長い、というのはチャールズ・ダーウィンによって否定されました。筋肉マッチョのお父さんから生まれてくる子供には筋肉はありませんし、勉強してたくさんの知識を得たお母さんから、彼女と同じ知識を持った子供が生まれて来ないのと同じです。基本的には「獲得形質(親が努力して手に入れた特徴)」は子孫には伝わることはありません。
このように進化の根本をしっかりと理解している人は意外に少なく、小学生・中学生の調べ学習に非常に適したテーマです。
下の本は遺伝人類学の本ですが、進化全般について初心者にわかりやすくまとめられている良書です。