男と女はどうやって決まるの?

すべての人間は最初は「女」なのです。そして、男になる遺伝子の束を持っているときだけ、女形の身体が変化することによって、男になるのです。

ヒトは染色体という遺伝子の束を46本ずつ持っています。そして、そのうちの2つが性染色体と呼ばれるもので、「X染色体」「Y染色体」の2種類があります。そして、赤ちゃんが「XとX」という組み合わせの染色体を持っているときに女になり、「XとY」という組み合わせのときには男になります。

哺乳類では、Y染色体を持っているかどうかで「男になるか」「女になるか」が決まります。なので、「XXX」「XXY」と染色体を1本多く持っている人がたまにいるのですが、「XXX」の染色体を持っている人は女になり、「XXY」の組み合わせでは男になります。また、X染色体を1本しか持っていない人は女になります。しかし、X染色体を持たず、Y染色体しか持っていない場合は、成長することができず生まれてくることができません。

染色体が1本多いとダウン症候群などの先天性の病気になってしまい、染色体が一本少ないとターナー症候群のような病気になっていまいます。染色体が通常よりも多いことはトリソミー、少ないことはトリソミーと呼ばれる染色体異常です。

X染色体には生命の維持に関わる重大な働きがあるのです。しかし、Y染色体には生命の維持のために必要不可欠なはたらきを持つ遺伝子がないため、女性はだれもY染色体を持っていませんが健康なのです。また、X染色体を2本持っているため、女性はいくつかの病気にかかりにくくなってもいます。このような観点からも、ヒトを含む哺乳類は元来「女」であることがうかがえます。

しかしながら、鳥類では逆に、「XX」の組み合わせではオスになります。また、ほかの動物では、環境によって性別が決まる種もありますし、途中で性別を変えることのできる生物もいます。

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