グレゴール・メンデル

人類史上最も偉大な生物学者のひとりはダーウィンで、もうひとりがこのグレゴール・メンデルです。

メンデルは「遺伝学の父」と言われ、遺伝学はメンデルによってはじまりました。まだDNAも発見されず、遺伝についてもなにもわかっていなかった時代に、エンドウ豆を使った地道な研究によって、遺伝の基礎をたったひとりで発見しました。

彼の研究の業績はすばらしいものなのですが、メンデルが論文を発表した当時はだれも彼の言葉に耳を傾けませんでした。メンデルはダーウィンと同じ時代を生きた人なのですが、ダーウィンが存命中も著名な学者であった一方、メンデルの本職は修道士で生きている間には評価されずになくなりました。

メンデル本人も自分の研究の画期的さに気づいていなかったという可能性も指摘されています。もし、自分の研究のすばらしさに本当に気づいていたら、メンデルはダーウィンに手紙を書いていたであろうからです。そしたら、ダーウィンはきっとメンデルの遺伝の研究の重要性に気づき、生物学の歴史が変わっていたかもしれません。

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