どうして電波で電話やメールの情報が届くのか

日本の人口とスマホの数はどちら多いと思いますか。実は、スマホや携帯電話の契約数のほうが人口よりも多いのです。それほど多くのデバイスがあるというのに、どうして電話やメールは間違うことなくしっかりと届くのでしょうか。

よく知られているように、電話やメールは電波を使って情報を運びます。電波は「波」の一種で、波には「波長1」と「周波数2」という2つの性質があります。

スマホごとに周波数が設定されており、発信した電波の受け手が1つのスマホになるように定めることができるのです。ラジオを聞くときに周波数を合わせますが、少しずれると聞こえなくなってしまい、別の局につながります。これと同じことをすべてのスマホで行っているのです。

しかし、電波は有限で、スマホのために使える電波は定められた波長と周波数の範囲からでしか使ってはいけないと決められています。そのため、複数のスマホが同じ周波数帯を使っていて、「拡散符号」という、それぞれの専用のコードを決めて、それを発信するデータに乗せることで、さらにユーザを増やしています。

参考文献: 松原 隆彦『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

追記・参考文献

  1. 一つの波で進む距離。波のすぐ隣り合った山と山と、または谷と谷との間のように、位相を等しくする2点間の距離。(『広辞苑 第七版』)
  2. 1秒間に波打つ回数。振動する電圧・電流または電波・音波などが1秒間に向きを変える度数。(『広辞苑 第七版』)
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