「時間はだれにでも平等」といわれますが、物理学的にこれは正しくはありません。時間は伸び縮みするものなのです。
高いビルに置いてある時計と比べ、地上に置いてある時計は少し遅く進みます。例えば、スカイツリーの頂上とは1日に約100億分の1秒の差があります。ほんの一瞬の差で、わたしたちの日常にはほとんど関係がありませんが、たとえば人工衛星に搭載されている時計は、この差をあらかじめ考慮して計算しなくてはなりません。
時間が伸び縮みするのは、あの有名なアインシュタインの一般相対性理論です。さらに興味深いことに、相対性理論では時間ではなく「空間」も伸び縮みするものとされています。相対性理論は証明されていて、実験でも時間や空間が不変のものではないことが確認されています。
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