カフェインは、私たちをシャキッとさせる不思議な力を持っています。でも、どうしてコーヒーを飲むと目が覚めるのでしょうか。
カフェインは、脳を「だます」ことができます。
「アデノシン」という物質が脳にあるとき、わたしたちは眠くなります。アデノシンは、脳内で自然に生成される化学物質です。
起きている間、アデノシンのレベルは徐々に上昇して、アデノシンがアデノシン受容体に結びつくことで、私たちの神経系を鈍くして、リラックスしたり眠ったりするのを促します。簡単に言えば、アデノシンは私たちの自然な眠気を促すシグナルのひとつです。
カフェインはこのアデノシンの働きをブロックすることで、目覚めさせてくれます。カフェインもアデノシン受容体に結合することができて、カフェインはアデノシンの代わりに受容体にくっついても、アデノシンのように私たちを眠くさせることはありません。
カフェインが含まれている代表格はコーヒーですが、コーヒーにはカフェイン以外にも1,000種類以上の化学化合物が含まれていて、それらがコーヒーの美味しさや香りを作り出しています。
コーヒーに含まれる物質の中には、体を守る力を持つ抗酸化物質も含まれていて、特に「クロロゲン酸」という成分は、炎症を減らしたり、心臓を健康に保ったりすると報告されています
飲み過ぎは禁物ですが、コーヒーを飲むことにはたくさんのメリットがあります。
