細菌やウイルスによる食中毒

細菌による食中毒

細菌による食中毒には、感染型食中毒・毒素型食中毒・中間型食中毒があります。

感染型食中毒

感染型食中毒は細菌が食品を汚染し、食品の摂取と同時に生菌が消化管に侵入し、体内で増殖して急性の胃腸炎の症状を生じることです。腸炎ビブリオ菌やサルモネラ菌、病原性大腸菌などがあります。腸炎ビブリオ菌が食中毒の半数以上を占めています。

毒素型食中毒

毒素型食中毒は食品中で増殖した細菌が毒素を作り出し、食べ物と一緒にその毒素を食べてしまうことで起こる食中毒です。黄色ブドウ状球菌、ボツリヌス菌が有名です。ボツリヌス菌はとくに猛毒で、その毒素の強さはふぐ毒の29万倍、青酸ナトリウムの3億3000万倍と言われています。

中間型食中毒

上のふたつ、感染型食中毒と毒素型食中毒を合わせたようなものが中間型食中毒です。食べたときには毒素を持っていなくても、腸内で毒素を作る細菌による食中毒です。そのため「生体内毒素型」と言われることもあります。ウェルシュ菌という菌は、消化管に入った生菌が芽胞を形成するときにエンテロトキシンという毒素を作り出し、食中毒を引き起こします。

ウイルスによる食中毒

ウイルスによる食中毒というとノロウイルスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ウイルスは細菌と比べてもさらに小さいため、ウイルスによる食中毒は原因不明となってしまうことが多いものです。

ノロウイルスのほかにも、ロタウイルスやサポウイルスなどのウイルスも食中毒を引き起こします。

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