美白は癌の原因!? 実は生命を守るはたらきがある日焼け

「日焼けをするのがイヤ!」という人は多いかもしれません。日焼けは紫外線によって起こります。紫外線は生物にとって有害で、紫外線によって体内に活性酸素が発生します。この活性酸素が、からだに有害なものなので、紫外線は有害なのです。

また、紫外線にあたるとDNAに傷がついてしまいます。DNAが複製することによって、細胞が倍に倍にと増えていき、私たちは成長しますし、古い細胞と新しい細胞が入れ替わります。しかし、傷がついたDNAが複製してしまっては大変なことになります。これががんと呼ばれる病気です。

DNA修復の方法をわかりやすく解説!
DNAの複製は極めて迅速に行われますが、間違いが起こるのは10億から100億ヌクレオチドに1回といわれています。どのようにしてこれほど正確にDNAの複製が行われるのでしょうか?DNA複製の際に誤りが起こった場合DNAが複製される際に間違った...

そこで、大切なDNAを守るために、細胞は「屋根」を作ります。DNAは細胞の核に入っているので、その核というDNAの「家」にメラニンという物質で「屋根」を作るのです。このメラニン色素が肌が黒くなる理由です。なので、日焼けには重要なはたらきがあったのです。

そのため、メラニンを作りにくい白人の人は、黒人やわたしたちアジア人のようなその中間の肌の色の人よりも皮膚癌になりやすいのです。そのためかどうか、アメリカやヨーロッパでは、日焼けした小麦色の肌が「美しい」と思って、ビーチで肌を焼いている人がたくさんいます。「美白」という言葉ある日本とは、逆の価値観ですね。

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