年をとったら白髪が生える理由 – 髪の毛そのものは若い人でも白い!

年をとるにつれ気になってくる白髪。思春期まえの子どもで白髪が生えている人は滅多にいませんが、若い人でも黒髪の中にちらほら白髪が交じっていることがあります。

また、小説や歴史で、失恋や絶望よって白髪になってしまったというエピソードがありますよね。フランスの王妃・マリーアントワネットは、処刑される恐怖で一夜にして白髪になってしまったと伝えられています。なぜ、髪が白くなってしまうのでしょうか。

白髪が生えるのは「メラノサイト」という細胞の衰えが原因なのです!

本来の髪の色は白! 色素で黒や茶に染まっている

日本人の髪の毛の色は、黒か茶色がほとんどですが、外国人は金髪や赤毛と、様々な色がありますね。髪の毛や肌の色を決めるのは、メラニンという名前の色素です。もし、遺伝的にメラニンが作れないと、生まれたときからすべての毛が真っ白で、肌も真っ白になってしまいます。まれに動物や鳥に真っ白な個体が現れて人気者になりますが、これも遺伝的にメラニンが作れないのが理由で、このような個体はアルビノと呼ばれます。

つまり、若くても年を取っていても赤ちゃんでも、人間の髪の毛は白なのです。そして、その白い髪の毛に、色素が付くことで、黒になったり茶色になったり赤になったりします。

年を取るにつれ、白髪が増えるのは、髪の毛の色素を作る機能が衰えてくるためです。メラニン色素はメラノサイトという色素細胞で作られるのですが、このメラノサイトが髪の毛を作る役割のある毛母細胞に存在しています。しかし、このメラノサイトが衰えることによって、髪の毛に色が付かなくなるのです。

メラノサイトが衰えてしまう理由

年を取る以外にも、睡眠不足や栄養不足、病気によっても髪の毛が白くなることがあります。しかし、メラノサイトは髪の毛の生え際にあるため、小説や歴史で語られるように、失恋や絶望といったショックで、すべての髪が急に真っ白になってしまうということはありえません。すでに色が付いた状態で伸びている髪は、メラノサイトの機能が衰えてもそのままです。

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