なぜDNA鑑定は4兆人に1人を識別できるのか

DNAを調べることで四兆人に一人を特定することができるといいます。このDNA鑑定とは、どのような方法なのでしょうか。

DNAには、という4種類の物質が存在しており、遺伝子中のイントロンという部分では同じ塩基の配列が繰り返されています。この繰り返しのうち、2〜6塩基が繰り返される配列のことをSTRといいます。

このSTRが何回繰り返されるかは人それぞれで、その繰り返しの回数を調べて、個人を特定する方法が、現在主に用いられているDNA鑑定法です。

1箇所のSTRだけでは、偶然一致していることも多いため、犯罪捜査などではDNAの15のSTRと性別がわかる部位を調べています。

現在では、DNA鑑定は飛躍的に進歩していますが、STRは突然変異が起こりやすかったり、DNAが汚染されてしまったり、目的に合わせた判定方法を選ぶ必要があったりと、細心の注意を払って扱われる必要があります。

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