海の水は塩辛いですよね。これは海水には塩素とナトリウムがたくさん溶けているからです。塩素とナトリウムが結合すると塩化ナトリウムとなり、これは塩のことです。そのため、海水を蒸発させると塩を得ることができます。
海水には塩素とナトリウムが含まれる理由は、地球のなりたちに答えがあります。
もともと地球には海はなく、溶岩が地球を覆っていました。地球の空気には気体の塩素がたくさん含まれていました。塩素は水に溶けると酸性になります。そして、塩素を含んだ酸性雨が地球に降り注ぎ、その酸が溶岩に含まれているナトリウムを溶かしました。
大気中の塩素がなくなるまで酸性雨が降り注ぎ、溶岩を溶かしたため、こうしてできあがった海にはたくさんの塩素とナトリウムが含まれ、しょっぱくなったのです。
余談ですが、東京をはじめとする東側では海水のことを「しょっぱい」もしくは「塩辛い」と言います。しかし、大阪などの関西では「辛い」ということが多いようです。
関東では「辛い」というのは、カレーやキムチなどの香辛料が効いた食べ物だけなので、塩が多く含まれる食ベものは辛いとはいいません。なぜ東と西で言葉が違うのか不思議です。