中心体、紡錘体、紡錘糸、星状体の違い

細胞分裂で登場する「中心体」「紡錘体」「紡錘糸」「星状体」という生物学用語・・・・・・わかりづらすぎますよね。

体細胞分裂でも減数分裂でも、細胞分裂の中期に、これらの恐ろしい難解ワードの嵐がやってきます。

教科書にはこんな感じに書かれています。

中心体を基点として星状体が形成され、紡錘糸が伸びていき、紡錘体が形成されます。

わかりづらすぎる、、、
ゆっくり説明していきます!

体細胞分裂中期の細胞

紡錘糸は中心体からのびている1本1本の糸のことです。

体細胞分裂では、この紡錘糸という構造が形成されて、この「糸」によって染色体が両極に分かれます。このような細胞分裂は「有糸分裂」と呼ばれます。

これで「紡錘糸」はわかりましたね!
まずレベル1はクリア!

「紡錘体」や「星状体」がわかりづらい理由のひとつは、「○○体」と名前が似ているからです。

「○○たい」というときの「体」は、「構造体」「存在」という意味です。

「知的生命体」とか「運命共同体」と言うときは、「知的な生命のある構造体」だったり「運命を共同する存在」だったりと、しっかりとした名前がない「もの」に対して使いますよね。

「紡錘体」や「星状体」も、これと同じ感覚でネーミングされています。

中心体は「細胞分裂のときに星状体や紡錘糸や紡錘体ができる中心になるような構造体」のことです。

細胞分裂のとき以外にも、鞭毛が伸びる場所になったりしています。いろいろなものの起点になっているのが「中心体」です。

星状体は「中心体から四方八方に伸びている星のような構造体」のことです。

中心体の近くで紡錘糸が伸びはじめている場所が星のように見えているので、この構造のことを星状体と呼びます。

紡錘体は紡錘糸が伸びてアメフトのボールのような形になった全体像のことです。「紡錘」とは「糸をつむぐつむ」のことで、この錘が、アメフトのボールのような形をしているため、紡錘体と呼ばれます。

「紡錘体」という名前を決めた生物学者は、なんでこんな難しい名前をつけたんでしょうね…

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