遺伝子の表現度とは

同じ遺伝子をもっていても、まったく同じ表現の度合で発現されるとは限りません。ある病気に関する遺伝子が同じでも、病気が気にならないほど緩やかにしか発現されないときもあり、極めて重傷に発現されるときもあります。このように、表現の程度に変動のある遺伝子は表現度に変化があるといいます。

たとえば、ヒトの多指症の遺伝子は、余分にある指の部分にコブのようなものがあるだけの場合から、はっきりと1本の指であるもの、さらに、指が2本以上作られることもあります。このように表現度が異なると、同じ遺伝子の場合でも、その形質が違って見えます。

表現に変異が多すぎて、特定の形質として定めることができない場合は、それは 浸透度 が低いこと同等であると考えられます。

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