アレル(対立遺伝子)・遺伝子型・表現型の違いとは

アレル(対立遺伝子)とは

形質を遺伝的に決める決定因子のことを遺伝子と呼びます。そして、あるひとつの遺伝子の異なる型のことをアレル、または対立遺伝子と呼びます。

メンデルのエンドウの実験において、種子の形の遺伝子は、丸い種子はW、シワのある種子はwと表記して説明されます。このとき、種子の形の遺伝子のアレルはWとwであるということができます。

アレルは基本的に、同じ文字や文字の組み合わせで表記されます。アレルのうち、優性の遺伝子は大文字で書かれることが多く、劣性のほうが小文字で書かれます。または、優性は「+」で表記され、劣性が文字で表記されることもあります。

アレルは英語(allele)で、対立遺伝子と和訳されていますが、最近ではアレルというカタカナ表記が多く使われるようになっています。

遺伝子型とは

遺伝子型(genotype)とは生物の遺伝的な分子構成のことです。Wとwのアレルから構成される遺伝子型はWW・Ww・wwの三種類です。

また、紛らわしいのですが、配偶子の場合は、アレルを1つしか持たないため、Wやwといった表記は遺伝子型を表すことになります。

表現型とは

表現型(phenotype)は、生物の外面に現れてくる特徴のことをいいます。目で見えたり、匂いがしたりと観察ができる形質が表現型です。WWやWwという遺伝型は目には見えませんが、エンドウの種子が丸かったりシワがあったりするのは目に見えます。この「丸い種子」「シワの種子」というのが表現型です。

表現型と遺伝型は同じものではありません。「丸い種子」という表現型の遺伝子型は「WW」「Ww」の2種類があるように、表現型と遺伝型は一致しないのです。

メンデルが論文を執筆したときには、まだこのような遺伝学の用語が存在していなかったので、メンデルはしばしば表現型と遺伝型を混同しているミスをおかしています。また、肉眼ではエンドウの種子の表現型は丸かシワですが、顕微鏡で見ると、エンドウの種子を構成するデンプンの粒の大きさに違いがあることが観察できます。

このように、どのレベルで観察するかによって、表現型や優性形質の「くくり」が異なってしまいます。

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